導入事例

株式会社バンカブル

ご利用中のサービス
監視一次対応
エンジニア支援
フィンテック企業の成長を支える柔軟な監視運用体制の確立。
決済システムの運用からイシュア化まで、幅広い技術支援で事業をサポート
導入前の課題
既存の体制では、業務の遂行に必要不可欠な決済システムの監視運用に対応できないリスクがあった
技術的な課題が発生した際、調査開始まで時間を要し、スピーディーな対応ができない状況だった
半年でイシュア化を実現する必要があり、より柔軟で迅速な対応が可能なインフラ運用体制への移行が急務だった
導入後の効果
インフラエンジニアによる技術支援を受け、業務の遂行に必要不可欠な決済システムの運用ができるようになった
Slackを活用したコミュニケーション体制により、システムの状態把握から技術相談まで、タイムリーな相談ができるようになった
継続的なエンジニア支援により、技術的な相談や設計レビュー、効率的な運用を実現できた

イシュア化に向けた24時間365日監視と、
技術支援により短期間で決済インフラの安定運用を確立

Q.バンカブルさまの事業について教えてください
バンカブル 村松氏

「新しい金融の形を作る」というビジョンのもと、サービス提供を行っております。
主力サービス「AD YELL 」は、広告費の立替払いに特化している点が特徴で、企業の成長に必要な広告投資を支援しています。広告を配信するためには資金が必要です。しかし売上への反映にはタイムラグがあるため、当社が立替払いをすることで広告投資を支援する仕組みを提供しています。2024年7月にイシュア化※を完了し、クレジットカードの発行業務を開始しました。

※イシュア化:クレジットカード発行会社としてクレジットカードの発行や会員の獲得、管理などの業務を行うこと

Technology Development Division 部長
村松 聖一氏
Q.村松さまの役割やシステムの運用体制についてお聞かせください
バンカブル 村松氏

システム構築の責任者です。お客さま向けの申し込みフォームから社内の管理システムまで、全般を統括しています。
当社はパートナーと積極的に協業し、知見を効果的に取り入れる体制を整えています。例えば開発面ではプロジェクトベースで協業し、インフラ面ではリンク社を含めた各パートナーと連携しながらの運用を進めているところです。

Q.ベアサポートで利用いただいている内容を教えてください
バンカブル 村松氏

ベアサポートでは、「マモル インシデントタイプ」でシステム監視やインシデント対応を、「マモル マネージドプラス」でエンジニアによる技術支援をしていただいています。

まずは決済システムの監視設計・実装からお願いしました。その後、監視対象をその他のシステムにも段階的に拡大し、24時間365日の体制で監視・障害対応を行なっていただいています。
監視対象は、事業継続に関わる重要なコンポーネント全般です。具体的にはAWS上に構築した決済システムから基幹システム、お客さま向けのWebインターフェース、データベースの負荷状況などですね。

ベアサポート活用の特徴的な点は、インシデント型の料金体系と月10時間の技術支援を組み合わせていることです。Slackを通じたコミュニケーションにより、システムの状態把握から技術的な相談までスピーディーな対応が可能になっています。

Q.ベアサポート導入前の問題点、課題についてお聞かせください
バンカブル 村松氏

課題は、半年という短期間での本格的なシステム監視の体制構築でした。イシュア化に伴い、決済システムの一端を自社で担うことになったからです。

当時の運用体制では、監視は死活監視のみで、アラートが上がった際の対応も限られていたため、業務の遂行に必要不可欠な決済システムの運用には厳しさを感じていました。そのため、新たに運用体制を作る必要がありました。

また、有事の際に連絡をもらう以外には定期的なコミュニケーションがなく、監視のチューニングもできない状況でした。監視運用の改善をする機会がないのは不安でしたね。

Q.ベアサポートの導入検討時期はいつでしょうか?
バンカブル 村松氏

具体的な検討を開始したのは2023年10月頃からでしょうか。2024年度のイシュア化計画が決定し、半年という短期間で実現が求められたためです。

Q.どのようなきっかけでベアサポートをお知りになりましたか?
バンカブル 村松氏

インフラのコンサルタントからの紹介です。私自身、10年前に前職でリンク社との取引の実績もあり、技術力については十分認識していました。また、PCI DSSのソリューションベンダーとしての実績も選定した理由の一つでしたね。

最初はWAFの運用について軽く相談したのがきっかけでした。その後、決済環境構築の話が具体化していく中で、包括的な監視・運用体制の構築についても検討を進めました。

Q.ベアサポートを採用いただいた理由についてお聞かせください
バンカブル 村松氏

マモル インシデントタイプが、台数課金でなくインシデント数による課金の体系を採用している点ですね。将来的にスケールした際にも料金が増加しない点が魅力でした。

マモル マネージドプラスについては、こちらの要望に合わせて、柔軟にエンジニアによる支援を受けられる点が決め手でした。社内でインフラに割けるリソースが多くない中、コンサルティング・設計・検証・作業代行など、多岐にわたる内容をお願いできるところが良いと思いました。

エンジニア支援については、既存ベンダーとのSESの契約も検討しましたが、コストが高く断念しました。まずは小さく始めたい私たちにとって、マモル マネージドプラスが月10万円で利用できることは魅力的でしたね。

日々のインフラ運用から技術判断まで、
二人三脚で伴走してくれるパートナーとしての存在を評価

Q.ベアサポート導入はいつ頃でしょうか?
バンカブル 村松氏

2023年12月にはリンク社と契約を締結しました。年明けからスタートするタイトなスケジュールでしたね。

Q.ベアサポートを導入したことによって、どのような点が解決されましたか?
バンカブル 村松氏

24時間365日の監視と迅速な障害対応ができる体制を構築し、業務の遂行に必要不可欠な決済システムの運用ができるようになったことです。 Slackを活用し、システムの状態把握から技術相談までタイムリーな相談もできるようになりました。

監視のチューニングも日々の運用の中で行えるようになりました。クリティカルなアラートのみが上がるように閾値を調整できています。

また、通常のアラートが出た際の対応に加え、アラートの内容を分析していただき、重大なエラーの予防やシステムの改善に活かせるようになりました。
具体的な例としては、あるアラートが毎週土曜の夜に発生していることを発見し、そのアラートについて詳しく分析をしてもらったことがあります。その結果、あるパッチ処理が非常に高負荷になっていることがわかり、ベンダーに対応の依頼をすることができました。システムに大きな悪影響が出る前に対策ができたので、大変助かりましたね。

これらの改善により効率的なシステム運用が実現できています。リンク社にお願いすることで、インフラに関するノウハウがあまりなくても、監視運用の体制を構築することができました。

Q.あらためて、ベアサポートを検討中の企業へ、おすすめポイントを教えてください
バンカブル 村松氏

インフラ周り全般について、迅速に、柔軟に対応してくれるところです。システム運用において、本当に二人三脚のパートナーですね。

監視運用の対応はもちろん、日々の簡単な質問から、システム改善や新規機能を検討する際の技術的な相談をすぐできるのもありがたいですね。特に弊社のような業務の遂行に必要不可欠なシステムを扱う事業者では、監視運用の設計段階から相談できるのは需要があると思います。

あとは、システムの監視運用をスモールスタートで始めたいという方にも、リーズナブルな金額設定なのでおすすめです。

Q.ありがとうございます。最後に今後の展望をお願いします
バンカブル 村松氏

今後も支払いに関する企業の悩みに対し、様々な形で支援できる会社を目指していきます。 2024年9月には「Vankable請求書カード払い」という新たなサービスをリリースしました。お客さまがお持ちの法人クレジットカードで請求書支払いができるようにするサービスです。AD YELLは広告支払いを対象にしたサービスでしたが、Vankable請求書カード払いは広告以外の支払いにも対応しています。

これは資金繰りの課題に対する新たなアプローチになります。B to B取引では請求書での支払いが商習慣となっていますが、キャッシュアウトのタイミングを調整しにくい状況がありました。当社が立替払いを行うことで、支払いタイミングの調整が可能になります。また、財務部門における請求書処理の工数削減も実現可能です。

現在も新たなサービスの設計を進めており、企業が抱える資金面での課題を解決できるよう、サービスの幅を広げていく方針です。ベアサポートの支援を活用しながら、信頼性の高いシステムを提供していきたいですね。

本日はありがとうございました。
会社名株式会社バンカブル
事業内容金融関連サービス事業
URLhttps://vankable.co.jp/