AWSのマネージドサービスとは?3種類の意味や定義、違いを解説!

AWSを導入している方や、これから導入を考えている方は、マネージドサービスという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。しかし、いまいち意味を理解できていないという方も多いかもしれません。なぜなら、AWSにおいてマネージドサービスという言葉はさまざまな用途で使われているからです。本記事では、AWSのマネージドサービスという言葉が持つ3種類の意味について詳しく解説します。

AWSのマネージドサービスとは

AWS (Amazon Web Services)とは、Amazonが提供するクラウドコンピューティングプラットフォームです。AWSはコンピューティング、ストレージ、データベース、ネットワーキングなど、200を超えるサービスを提供しています。これらのサービスを使うことで、ユーザはビジネスに必要な分だけITリソースを利用することができます。

・Amazonが提供するサービス
・Amazonが提供する運用サービス(AMS:AWS Managed Services)
・MSPが提供するAWSの運用サービス

次章からそれぞれについて詳しく解説します。

Amazonが提供するPaaS/SaaSサービス

まずはAmazonが提供するPaaS/SaaSサービスのことを指すケースです。AWSが提供するマネージドサービスの種類はたくさんありますが、代表的なものをいくつか紹介します。

RDS

AWSが提供するリレーショナルデータベースサービス。データベースエンジンの設定や管理をAWSに任せられる。

EFS

AWSが提供する耐久性と可用性に優れたファイルストレージサービス。プロビジョニング、デプロイ、パッチ適用、メンテナンスはAWSが行う。

Route 53

AWSが提供する可用性が高くスケーラブルなDNSサービス。インフラやサービスのアップグレード、メンテナンスなどはAWSが管理する。

マネージドサービスとアンマネージドサービスの違い

マネージドサービスとアンマネージドサービスの違いは、利用者とAWSの責任範囲です。サービスのうち、どこまでの運用管理をAWSの責任範囲とするかで変わります。一般的にはインフラからOS、ミドルウェアなどまでAWSが管理するPaaS/SaaSはマネージドサービス、インフラのみをAWSが管理するIaaSはアンマネージドサービスとされます。

Amazonが提供する運用サービス(AMS:AWS Managed Services)

次は、Amazonが提供するAWS専用の運用サービスである、AMS(AWS Managed Services)を指すケースです。AMSは、AWS環境のセキュリティ、コスト、パフォーマンス、可用性に関するベストプラクティスに基づいて、AWSのエキスパートが利用者のAWS環境を設計・構築・運用します。

このサービスはAWSを大規模利用するユーザーを対象として展開されています。社内のリソースでは対応しにくい、AWS環境の設計・構築・運用をユーザはアウトソースすることができます。

運用負荷を軽減しながら最新技術を取り入れ、サービス品質の維持とリスク管理を徹底できることがメリットです。

AMSのプラン

AMSでは以下の2つのプランが用意されています。

Accelerate Operations Plan

AMSの基本プランです。サービスデスク・運用監視・バックアップ管理・コスト最適化・ロギング・レポーティング・サービスデリバリ・パッチ適用・アクセス管理・セキュリティ管理が含まれます。

Advanced Operations Plan

Accelerate Operations Planに加えて、変更管理を用いた予防措置などを提供します。基本プランの範囲のほか、ランディングゾーンとアカウント運用・配布・変更管理・ITサービス管理の統合が含まれます。

MSPが提供するAWS運用サービス

最後に、MSP(Managed Service Provider)が提供するAWSの運用サービスを指すケースです。MSPとは、ITインフラやソフトウェアの運用・管理を顧客に代わって提供するサービスプロバイダーのことを指します。

MSPを利用するメリット

MSPを利用するメリットは以下の通りです。

24時間365日対応可能

MSPは通常24時間365日のサポートを提供するため、深夜や休日に障害などが発生した場合にも迅速に対応して被害を最小限に抑えられます。

広範囲の対応が可能

AMSはAWS専用の運用サービスであるのに対し、MSPはAWS以外にも他社のクラウド環境やオンプレミスにも対応している場合が多いです。そのためハイブリッド環境など、より広範囲での対応ができます。

また、AMSはAWSのインフラ管理と自動化に重点を置いており、アプリケーションを含む管理や移行のコンサルティングなどを望む場合は、MSPのサービスを利用することを推奨しています。

経験豊富なサポート

AWSの設計から構築、運用まで幅広い範囲に精通したプロフェッショナルが対応するため、豊富な経験や知識をもとにサービス品質の向上が期待できます。また顧客のニーズに応じて柔軟にサポート内容を選択できる場合もあります。

ベアサポートのAWSマネージドサービス

ベアサポートでは、AWSはもちろんAzureやオンプレミスなど、幅広いインフラに対応したマネージドサービスの提供が可能です。

「マモル インシデントタイプ」は、24時間365日対応でAWSなど各種インフラから発報されるアラートメールを代行受信し、手順書に従って障害対応を実施するサービスです。また、復旧作業後にはユーザー目線での手動操作によるサービスの正常動作確認まで行います。どのプラットフォームでも、サーバーが何台あってもニーズに合わせて最適なサポートを行うため、コスト削減や安定した運用が期待できます。

障害対応以外のインフラ構築・運用に関するサポートは「マモル マネージドプラス」にて提供可能です。インフラの設計構築や監視・運用設計といったインテグレーションから、セキュリティポリシーに準拠するための対策やソリューションの導入、運用開始後の構成管理やチューニング、システムレポートの提供など、お客さまの要望に応じた柔軟な支援が可能です。

MSPによるAWSのマネージドサービスをお探しであれば、ぜひベアサポートにお気軽にご相談ください。

まとめ

「AWSのマネージドサービス」という言葉は、さまざまな意図で使われているため注意が必要です。誤解や混乱が生じないように、今回解説した3種類の意味について再度確認することをおすすめします。

ベアサポートでは、AWSをはじめあらゆるプラットフォームに対応できるマネージドサービスを提供しています。インフラ環境の運用負荷やコストを改善したい場合はぜひ検討してみてください。

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